2008年6月27日金曜日

STDE木古内に行ってきました その5(最後)

前回までのあらすじ
ウエルカムパーチーでかなりウエルカムされてきたおらたち。宿に帰ってきてからも大騒ぎでございます。さて、そんなこんなで最終日。朝起きることができるのか?

ハイ、無事起きました(起こしてもらいました)
今日は8時スタートなので、6時には試走開始です。
夕べの勢いとは対照的にいそいそと準備をしてコースへGOです。

宿を出ると、なんかガスがかかっています。っていうか小雨模様ですよ。
○○さんの雨乞いが完全に効いています。

初日に晴れて二日目は雨。
主催者にしてみれば、こんなサイコーのステージを設定してくれて神様ありがとう!だと思いますが、
小心者のおいらは、昨日設定した逆走コースの「あんなところ」や「こんなところ」が大変になっているに違いないと、走る前から((((;゜Д゜)))ガクガクブルブルでございます。

コースへ行って着替えをするのですが、昨日干していたブーツやウェアー類が乾いているはずも無く、寒さと冷たさにもだえながら濡れたままのウエアを着込んでコースインです。

今日は昨日とは逆周りで周回します。
状況的にはやはり2ポイントから3ポイントにかけての鉄塔から山に入る区間はすべりまくりです。
鉄塔ではトラクションがあまりよくない上に道幅が狭いので、振られたりすると笹藪に突っ込むことになります。
赤土の伐採道なんかはさらにトラクションが出ません。排気量が小さいマシンだと勢いを殺すとやばいことになります。
また、12ポイントの入り口もつるつるで見ている分には楽しそうなポイント。
10ポイントから9ポイントの区間も後半になるとヌルヌルになってきて厳くなることが予想されます。
その代わり、林道はラインができてきましたし雨のせいで埃も出ない。結構走りやすいです。
さらに昨日エンジンを止めなければならなかった「押し」区間ではエンジンを切らなくてもいいようになったそうです。

試走へは早めに出たんですが、コーステープをわかり易いように張りなおしたり、コーションマークを増やしたりしながらでしたのでゴール前の2ポイントでスタート30分前になってしまいました。
急遽マーシャルをポイントに割り振ることにしてすぐさま移動開始。
おいらはまた3ポイントかと思いましたが、今日は5ポイントへ行くことになりました。
昨日は4ポイント->5ポイント区間でミスコースがあったらしいので、今日はマーシャルが張り付いてばっちり監視です。

2ポイントから逆走して現場に到着。

・・・ってここ無人のポイントじゃん・・・


ここのポイントは林道を直線的に走ってきて川沿いのルートに入るという場所。ともすると間違いやすい気がしますが、コーステープやマーカーの表示がライダーの目線で見たときにわかりやすい所に配置されています。

「だれも間違わないような希ガス・・・」と思いましたが初めの2周ぐらいは張り付かないといけませんね。

覚悟を決めてバイクのエンジンを切ると雨粒が葉に当たる音しか聞こえない世界です。
コーステープの具合とか、マーカーの位置とかを確認した後はひたすら待つだけ。

8時ちょっと前に町Aさんが来て
「ここにトップがくるのは後30分後ぐらいだねぇ~」
「後で交代しようねー」
と言って走り去ってからは完全に一人ぼっちです。

カッパは着ているものの、さすがに寒い。雨もだんだん強くなってきます。
そばに大きな木があったので雨宿りをしておりましたが、だんだんと不安になってきます。

そう。ここは北海道。いつ現れないとも限りませんよ。

             ∩___∩
             |ノ⌒  ⌒ ヽ
             / ●)  ●) |
オツカレチャ━━━━━|   ( _●_)  ミ━━━━━ン♪
            彡、  |∪| 、`
              /  ヽノ  ヽ
             / 人    \\   彡
           ⊂´_/  )    ヽ__`⊃
                / 人 (
               (_ノ (_)

昨日見たって人がいましたし、夕べも熊の話で盛り上がっておりましたからなおさらです。
一応いつでも逃げれるように準備だけはしてましたが・・・。
山の中で一人ぼっちで待つこと数十分。野太いエギゾースト音とともにやっとトップが来ましたよ。

「おお!さすが赤ゼッケン!ハエー!!」
とか
「塾長のツッコミ尋常じゃねぇ!」
とか普通なら思うんでしょうが、今日のおいらは

「うおおおお!やっと人が
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!」


でしたよorz。
だってさ、やっぱり怖いって。
昨日も見たけどプーさんのウ○コ超でかかったよ。

トップが2周する間だれも間違わないのでこのポイントを後に3ポイントまで進みました。
ここは例の押し区間。エンジンは切らなくてもいいとはいうものの結構つらそうです。
ここで昼まで手伝った後本部へ。

本部スタッフにスタック状況を報告しているとjunchanさんが
「山に故障車両があるので部品を届けるので一緒に行こう」
とのこと。場所はやはり鉄塔を越えた後の山の中。

普通故障車はトラック等で回収しますが、林道まで下ろさないとトラックに積むことができません。
山から下ろしたりする時間と労力を考えると現地で直したほうがいいということみたいです。

出る段になったらjunchanさんが448さんのパンク修理に付き合うことになったので、山から下りてきたMHJさんと部品を届けに行くことに。
トップはもうゴールしてましたので気は楽でしたが、エントラント優先ですのでカナーリ気を使いながら進みます。
レースも後半になってくると、コース状況もかなりいい感じです。ちょっと気を抜くとマシンが90度横を向く勢いですよ。
鉄塔のセクションはやはりひどかった。わだちもかなり育ってきて死んでいるのもあります。
上れないエントラントもいましたので、部品は先にいるマーシャルに届けてもらうことにしておいらはこっちを対応することに。
その後はまたMHJさんとコースを周回。

9ポイントまでたどり着いた時点でコース閉鎖時間となりました。
その後コースを確認しながら戻りましたが、途中で1名不明者が出たとのことで捜索開始。結局エントラントはパドックまで戻っていたようでしたが、「なんかあったんじゃないか」とかなり気をもんでおりましたよ。

途中ナンバープレートを拾ったりしながらやっとこさ帰って来ました。
コースもクリアになりスタッフも下山してきます。
表彰式を横目に洗車したり着替えたり。
あっという間にことが済んで、エントラントもほぼ帰りつくした頃、おいらたちも木古内を後にすることに。
お世話になった皆さんに挨拶をして車に乗り込みました。

最後にO森さんが
「来年もよろしく!」
っていうのが印象に残りました。

新しいことをはじめるのも難しいですが、ひとつのことを何年も続けることっはさらに難しいことです。
STDEというこんな大きな大会を23回も続けているということは奇跡的なことだと思いますよ。
レースを開催することを許してくれる自治体や寛大にそれを受け入れてくれる木古内の大地に感謝するのはもちろんのこと、主催者の情熱とそれを支えるスタッフのみなさんには頭が下がるばかりです。世間ではモータースポーツに対して追い風とは言いにくい環境になってきておりますが、おいらたちライダーは知恵を絞ってエンデューロというスポーツと自然が共存できる道を模索していかないといけないなぁと思いましたよ。

最後に1週間もこんな駄文に付き合ってくれた皆さんありがとう。
またどこかの山でお会いしましょう。

P.S.
結局おいらがライディングしている写真はありませんでしたorz
他のマーシャルの皆さんの写真はみんなかっこよく映ってましたよ。
ウラヤマシー!!

2 件のコメント:

T さんのコメント...

甘いよ。
探し方が甘い。
写真さわやか通信に載せておきました。

orzberg さんのコメント...

むほ。
発見しました!
さすが!